LLMアシスタントを導入する:Claude Code・Cowork・Terminex・DeepSeek

公開日
2026年7月11日
著者
Jacob Lloyd — プロジェクト完了後、AIの支援を受けて執筆
読了時間
約8分で読めます

かんたんに言うと: 当サイトの記事の多くは「あとはあなたのLLMに任せてください」で締めくくられています。本記事はその意味を説明するガイドです。単なるチャットではなく、コマンドの実行・ファイルの編集・ソフトのインストールなど、実際にあなたのパソコンで作業できるAIアシスタントのことです。有料の完成度の高い選択肢からほぼ無料のものまで、4つの導入ルートを紹介するので、自分に合うものを選んで作業を任せ始められます。

当サイトの「自分でも実装してみたい?」ボックスはどれも、あなたのパソコンを実際に操作できるLLMアシスタントがあることを前提にしています。本記事はその「ステップ0」。完成度の高い順から、ほぼ無料のものまで、4つの導入ルートを紹介します。

要点まとめ

  • これは何か:チャットだけでなく、コマンドを実行しファイルを編集するエージェント型LLMアシスタントの1ページ導入ガイド。
  • 費用:Claude有料プランから、タスクあたり1円未満(DeepSeek)、完全ローカルなら0円まで。
  • 必要なもの:ソフトをインストールできるパソコンと、アカウント1つ(AnthropicまたはDeepSeek)。ローカル運用ならアカウント不要。
  • 得られるもの:当サイトのどの記事でも「これを私のマシンでやって」と渡せるアシスタント。

「エージェント型」とは何か — なぜ当サイトは「LLMに任せて」と言うのか

チャットボットは質問に答えるだけです。エージェント型アシスタントは「このツールをインストールして、起動時に自動で立ち上がるようにして」といった目標を受け取り、あなたの実際のパソコン上で作業します:コマンドを実行し、ファイルを読み書きし、各ステップの成否を確認し、失敗を修正する。あなたは操作の承認で関与し、タイピングは向こうがやります。

だからこそ当サイトのプロジェクト記事は、全OS・全ディストリビューション向けの網羅的マニュアルを目指しません。記事は「何を作ったか」「どこでつまずくか」を説明し、冒頭下のボックスが作業を分担します:あなたにしかできない部分(アカウント、ハードウェア、パスワード)と、アシスタントに任せるべき部分(ダウンロード、インストール、適合、テスト、修正)。手順があなたの環境と完全一致しなくても大丈夫 — 適合させることこそ、これらのツールの得意分野です。このパターン自体を解説した記事もあります:LLMにどんなプロジェクトでも自分のシステムに適合させる方法

以下、おおむね「完成度の高い順」から「安い順」に4つのルートを紹介します。

選択肢1:Claude Code(Linux・Windows・macOS — ターミナルの定番)

Claude CodeAnthropicのエージェント型CLIで、当サイトのほとんどのプロジェクト(このサイト自体も含めて)を作ったツールです。ターミナルに普通の言葉で目標を打ち込むと、計画を立て、コマンドを実行し、ファイルを編集します。都度あなたの許可を求めながら。

インストール — 公式セットアップドキュメントは code.claude.com/docs/en/setup。ネイティブインストーラーは前提条件なしです:

# Linux・macOS・Windows WSL
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
# Windows PowerShell(ネイティブ。WSL不要)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

Node環境でバージョンを固定したい場合はnpmパッケージ(npm install -g @anthropic-ai/claude-code)、macOS/LinuxならHomebrewもあります。あとは任意のフォルダで claude を実行すればサインインへ案内されます。

必要なもの: Anthropicアカウント。Claude有料サブスクリプション(Pro/Max — 利用枠込み)か、トークン従量課金の開発者APIキーのどちらかです。両方のログイン方法はセットアップドキュメントに記載があります。アカウントなしではClaude Codeは使えません — それがネックなら選択肢3・4へ。

選択肢2:Claude Cowork(ターミナル不要の選択肢)

ターミナルが苦手なら、Claude CoworkはClaudeデスクトップアプリ内のエージェント機能です。「このフォルダを整理して」「このメモを整形された文書にして」と成果物を伝えて席を離れ、戻ると仕事が終わっている — 同じエージェントの仕組みを、コマンドラインなしで使えます。

執筆時点で確認済み: Anthropicのヘルプセンターによると、CoworkはClaudeデスクトップのWindowsとmacOSの両方で利用可能で、Web版・モバイル版もベータとして順次展開中です。有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)が必要です。claude.com/downloadでデスクトップアプリを入手し、Claudeを開いてメッセージボックスで「Cowork」を選ぶだけです。

Coworkは文書・ファイル整理・調査系の作業に最適です。当サイトのようなものづくり系プロジェクト — サービスのインストール、設定の配線、デバッグ — には、ターミナル型エージェント(選択肢1か3)のほうが向いています。

選択肢3:Terminex — Reasonixターミナルエージェント

「Terminex」は私の環境でエージェント端末に付けている呼び名で、中身はReasonix。DeepSeekの格安APIをネイティブに使うよう設計された、オープンソース(MIT)のClaude Codeスタイルのコーディングエージェントです。体験はClaude Codeと同じ — 普通の言葉で目標を伝え、コマンドとファイル編集を監督する — で、サブスク不要、DeepSeekの従量課金キーだけで動きます。詳しい構築記事はこちら:Reasonix:DeepSeekで動くClaude Codeスタイルのコーディングエージェント

Windowsは? はい、確認済みです。ReasonixはmacOS・Linux・Windows・WSL(amd64/arm64)向けのスタティックバイナリとして配布され、npmパッケージが環境に合ったものを取得します:

npm i -g reasonix

(Node.js 20.10以上が必要。WindowsではGit for Windowsも。)ソースとドキュメント:github.com/esengine/DeepSeek-Reasonix。デフォルトはDeepSeekの格安flashティアで、難しいタスクだけproティアに切り替えられます — 数円で本格的なコーディング支援です。

選択肢4:DeepSeekを格安(または無料)の頭脳にする

DeepSeek自体はアシスタントではなく、アシスタントの背後で動くモデルです。使い方は3通り:

  1. APIキーを直接使う。 DeepSeekプラットフォームで従量課金キーを作成。Reasonix(上記)はネイティブに使えますし、OpenAI形式のAPIを話すツールならほぼ何でも使えます。1メッセージあたり1円未満です。
  2. Anthropic互換の裏技。 DeepSeekは api.deepseek.com/anthropicAnthropic互換エンドポイントを提供しており、Claude Code系のCLIを環境変数だけ(ANTHROPIC_BASE_URL+DeepSeekキー)でDeepSeekに向けられます — インストールはそのまま、頭脳だけ安く。キーをログに漏らさない方法を含む配線パターンの全容はDeepSeekをあらゆる場所でにあります。
  3. 完全ローカル、0円。 LM StudioまたはOllamaで、DeepSeekの蒸留モデルを自分のマシンで動かします — アカウント不要、キー不要、データは一切外に出ません。初心者向けの手順はDeepSeekをローカルで動かす:4ステップガイド。正直な注意点:小型ローカルモデルはエージェントとしてはクラウド勢より明らかに弱く、チャットや下書きには最適でも、長い多段インストール作業ではイライラします。

どれを選べばいい?

あなたは…選ぶべきもの費用OS
ターミナルにある程度慣れていて、最強のエージェントが欲しいClaude CodeClaudeサブスク or API従量課金Linux・macOS・Windows(ネイティブ/WSL)
ターミナルは無理。文書・ファイル・調査系の作業Claude CoworkClaude有料プラン(Pro以上)Windows・macOS(Web/モバイルはベータ)
ターミナルは平気だがサブスクは嫌Terminex(Reasonix)DeepSeek従量課金(数円)Linux・macOS・Windows・WSL
プライバシー最優先/予算ゼロローカルDeepSeek(LM Studio / Ollama)0円モデルが載るマシンならどこでも

迷ったら:お金を払えるならClaude Code、払いたくないならReasonix。どちらでも、当サイトの「LLMに任せて」ボックスは書いてあるとおりに機能します。

つまずきポイント

  • エージェント型 ≠ 全自動。 ここで紹介したツールはどれもコマンド実行前に確認を求めます — 慣れるまではその設定を維持してください。実行内容を読み、分からなければ説明を求めましょう。
  • プロンプトに秘密情報を貼らない。 APIキーはツールが指示する設定ファイルや環境変数に入れるもので、チャット欄に貼るものではありません。
  • Windowsには2つの流儀がある。 Claude CodeもReasonixも、Windowsネイティブでも WSLでも動きます。どちらか一方に決めて統一を — WSL側にインストールしたツールはネイティブ側のツール群をきれいに見られませんし、逆も同じです。
  • サブスクとAPIキーは別のログイン。 Claude Codeでは、Claude Pro/Maxサブスクと開発者APIキーは課金体系が別世界です。間違ったほうでサインインするのが、定番の「なぜ二重に課金されてるの?」の原因です。
  • ローカルモデルはエージェントとしては期待外れになる。 ローカルモデルが多段タスクでループしたり止まったりするのは想定内です — そのタスクはクラウド側に渡し、ローカルはプライベートな作業や簡単な作業用にしましょう。

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